はっとしたあたしはおそるおそる顔を上げて、その状況を見た。
…前から押さえようとしたやつの顔にじたばたと抵抗していたあたしの足がミラクルヒットしたのだ。
災難だとは思ったが、ちょうどその時、あたしを雁字搦めにしていたやつの手もゆるんだので、あたしは思いっきりその場でジャンプした。
…頭が痛い。こんなときだけは、石頭で良かったと思う。
だって、他に使う場所、あんまり無いし。
手がゆるんだスキに、あたしはするりと抜けて、あたしを雁字搦めにしていたやつをちらりと見た。
予想通り、口を押さえて横たわっていた。
…ご愁傷様です☆

