…次の瞬間。
黒い、というか、もう殆ど全身真っ黒の男達が数人出てきた。
………ぇ゙?
ちょっと待て。
どこから出てきた!?こいつ等!!!!!
「それでは。参りましょうか。」
「え、いや、ちょっ、まッ…!!!!!」
時、すでに遅し。という感じで、あたしは何故か全身真っ黒の男達に雁字搦めにされる状態で家を出ていた。
無駄かも知れないと思っていても、これは抵抗せずにはいられない。
その時あたしは
とてつもなくこいつ等を殴ってやりたかった。
妄想ではなく、現実で。
そう思ったとき、あたしの足に鈍い、ごつっとしたモノが当たったような衝撃が走った。

