…カツ、カツ、カツ… …トン、トン、トン… 相当綺麗に掃除してあるのだろう、 たった今ワックスがけを したように綺麗なフローリングの廊下に、 二つの靴音が響く。 どこまで行くんだろ…? いくら行っても綺麗で、同じような景色の 広い屋敷に、この時既に後に迷うだろうと いうことを感じていた。 そして、出発してから終始無言の山都との間にある沈黙と、 さっきの黒い笑みに、 これから起こることへの不安を隠せずにいた。 「…着きました。」