夢(ほし)職人ムムとワガママな絵本



「全ての人に受けなきゃダメなんですか? 
きのう初めてこの絵本読んだけど、すごく素敵でした。優しくてあったかくて、自分は好きです。
この絵本。あなたの作品が好きです」 



ムムはもう一度絵本を差し出しました。



「うっ…」



ムムの言葉に男性は泣き崩れました。



「初めは、ただ文章を書くのが好きでただ夢中で書いていた。