ムムは、初めてこれを聞いた時、とても悲しい気持ちになりました。
夢をなくしてしまった人。
何がきっかけで夢をなくしてしまったのか分かりません。
もしかしたら、ねたみやひがみで大切な夢を無くしてしまったのかもしれません。
自ら、夢をあきらめて捨ててしまったのかもしれません。
どういった理由にしても、そんな人の力になってあげられないのが悲しかったのです。
(きっと、ここの人たちも昔は夢があったのに…。
もう、何もしてあげられないのかな? ううん、夢はその人があきらめなければ消えない!)
ムムはそう思いながら、路地裏を歩きました。



