「ほら、みんな、おいしいスープや、プリンを人間達のお口に届けよう」 そこにいたのは、まんまる頭のスプーン達でした。 白い湯気があがるあったかそうなスープや、ぷるぷる柔らかそうなプリンをすくって人間のお口に届けるお仕事の最中でした。 それを見ていたちいさな食器はウズウズしました。 自分もお仕事をやってみたくなったからです。 「ねぇ、ぼくにもやらせて」 スプーン達に言いました。 「いいけど、君にできるの?