絵本は答えました。 けど、その答えにムムはますます困りました。 なにせ、工房(アトリエ)で色鉛筆なんて見掛けた事がないからです。 「ゴメンね、色鉛筆ないかもしれない。他に何か食べたい物はないの?」 ムムは申し訳なさそうに言いました。 「はぁ!! 色鉛筆がないだと!」 絵本は怒りました。 「ゴメンね」 ムムは素直に謝りました。 「そうだな、じゃあ消しゴムを持って来い」