【短編】後輩カレシ。




しばらくの沈黙。


気まずい空気が流れる。



「……なんで?」



しばらく黙る高野。


そして



「先輩の笑顔は……見てて幸せな気持ちになります。」


「え……」


「だけど今はそんな気持ちにならない。」



「…………。」




幸せな


気持ち………





キーンコーンカーンコーン………



予鈴が響きわたる。



「…じゃあもう行くね。」


私はこの気まずい空気から逃げ出したくて屋上から去ろうとした。



「待ってください!」



高野のことばに自然と止まる私の足。




「今日の放課後、僕につきあってもらえませんか?」


「へ…?」


「行きたいところがあるんです。」



高野の目は真剣だった。


………………。




「いいよ……」




気がついたら口から出てた………。