バタン…… 「気持ちいいーっ!」 昼休み、私は屋上に出た。 ひとりきりになりたかった。 そんな私に、ここ屋上は最適な場所だった。 幸い、人はいなく貸し切り状態。 ラッキーだと思いながら私は手すりに近寄り景色を見渡した。 「眺めいい……」 それにたまに吹く風邪が心地いい。 ぽかぽかした日差しを浴びてうとうとしかかったときだった。 「なにしてるんすか、先輩。」 後ろから声がした。