帰ってからも寝付けないし。
次の日の仕事も手につかなかった。


どーしてもあたしには隼人がいいっ。



思うことは隼人ばっかり。はぁー。
大きなため息。


「どーしたの?ユナちゃん。元気ないね。」
と、3コ上の山脇先輩。

「すみません。
何でもないんです。」
考え事してたんだから邪魔するなっ。


「彼氏と巧くいってないとか?」
すぐ聞いてくるんだから。プレイボーイらしくてよくお持ち帰りしてるみたい。


仕事の手は止めないで少しスピードを緩めて答えた。
「いえ。一昨日別れたんですけど。」


「そーなの?」
何よ!その笑顔はっ。
はぁー。やなのに捕まっちゃったなぁ。


「じゃあ傷心祝いで。
お昼おごるからさ一緒に食べようよ。」
何じゃそりゃ。
聞いたこと無いぞ。
傷心を祝ってどーすんだか。


「ダイエット中なので。」これでどぉだ?


「じゃあヘルシー目のお店ね。また後で。」
おいっ。
そーじゃなくて。
断ったつもりだったのに。
まぁいっか。
お昼代浮くし。隼人の事ばっかり考えちゃうし。