指の先には… 「…太郎?」 そこには少し痩せた太郎がいた。 「痩せてる…」 なんで? あたしのせい? 「キャッ…」 あたしは誰かに押されて倒れてしまった。 「いったぁ…―」 「野衣!!大丈夫?!」 「なんとか…」 あたしは立ち上がってまた花火に見入っていた。 .