俺はあいつの作った粥を口に入れて貰った。

 あいつは手を動かさない俺に、怒りながらも食べさせてくれた。俺はハネムーンのようなこの時間に酔った。
「・・・お前がのたれ死んじゃって、それが俺のせいだってなったら堪らないよ!」
「・・・俺が憎い?殺したい?」
「ああ、出来るなら殺してやりたいけど、人殺しはいやだ」
「なんならお前の為に死んでも良い。お前は命令すればいい」
「・・・冗談じゃない!大迷惑だ!お前みたいなのを変態のストーカーって言うんだ!」

 真夜中を過ぎて、薬が効き始め眠くなった。
 俺は懇願した。
「・・・お願いだ。明日までここに居てくれ。もし、目を覚ましてお前が居なかったら、俺は死んじまう!」
 あいつはしょうがない、というような顔で言った。
「・・・言っただろ。今回だけ世話してやるって。だから安心して寝ろよ」

 あいつは片づけものを済ますと、Tシャツとパンツ姿になり、部屋を暗くして俺の横に横たわった。