「・・・お前が三日もキャンパスへ顔を出さないから、みんな心配し出したんだ。携帯も切ってるし・・・」

「俺が様子を見てくるって言って来たんだ。・・・どうせこんなことだろうと思ったよ」
 俺は恋人を見るようにあいつの顔を見ていた。
「・・・お前、本当に病気だよ。なんだよ、この周りのティッシュの屑の山・・・この臭い!」
「お前を夢見てオナニーをしたんだ」
「飯も食わずに?」
 俺はあいつを見続けながら笑った。
 あいつは呆れた顔をして、
「・・・俺がそんなに好きなの?」
「・・・ああ、俺だけの恋人になってくれ」
 あいつは複雑な表情をした。
「いやだね。俺は男だし、ちゃんと女の子と結婚して子供を作るんだ」
 ああ・・・俺は幻に恋をしたのだろうか。
「・・・お前の子供って可愛いだろうな・・・」
 あいつは激しく言った。
「いいか、今はお前、死にそうだから、世話をしてやるんだ。でも、これっきりだからな!」
 俺は自棄になって言った。

「・・それならほっといてくれ。お前に嫌われるのなら死んだ方がいい」
「バカっ」