もう俺の罪は贖えない。

 背徳の後悔をよそに、俺の征服への欲望は頂点に達した。
 俺の一物はどうしようもないほど硬直していた。俺にとってはただ一つの、俺だけを受け入れてくれるあいつの交わりの入り口に今、垂直に突き刺さっている。俺は全体重を掛けて中に入っていった。
「あう!・・・く」
 あいつは俺の背中に腕を回し爪を立て、悪夢が早く去るように自分から身を俺に寄せようとした。
 俺の楔が根本まで突き刺さった。あいつの高く透明な叫びと共に、決して消えることのない傷が、俺の背中に血を流した鰓のように刻まれた。

 嗚呼・・最愛の者にこれほどの苦しみを与えしは、我は悪魔か・・・因業か・・・