結局、どこか悪いの?って聞けなかった。


翔と別れて家の中に入った途端、カーテンの締め切った暗い部屋に無性に淋しさを感じた。

全然触れてなかった携帯を触れると、やっぱりそこにはママからのメールが入ってて余計に淋しくなった。


淋しさを紛らわそうと電気を点け、手を洗った後、翔が買ってくれたカツサンドの箱の蓋を開けた。


その中には肉厚の太いカツサンドがぎっしりと5切れ入っていて、その内の1切れを手に取ると、まだ温かった。


美味しくて次々に口に入れていたけど、さすがに3切れ目になると食べきれなくなり、あたしは蓋を閉じ自分の部屋に行った。


行ってすぐにバタンとベッドに倒れ込む。


ボーっと天井を見上げてると、あたしの気持ちが嫌なくらいによこさ振る。


留学したい。

でも、翔と離れたくない…



あたしの本当の求める場所が分かんない…