心の底から湧き上がってくるのは、どうしょうもない感情。

でも、あたしの口から出てくる言葉は―――…



「お金、必要だから…」



…―――あたしの口癖だった。


だからあたしは、


「あたしの事は――…」

「ほっといて…、だろ?」


翔に遮られて、あたしの続きを口にする。


「みぃちゃんの言う事ぐらい分かる。ほっといて、関係ない、突き放す言葉しか言えねぇのかよ」


あたしは膝を抱えて顔を埋める。それは翔の顔を見れなかったから…