私は、わら半紙を眺めてため息をつく。
「ナッキー、何にすんの?」
友達の言葉に、うーん、と目を閉じた。
面倒なのは嫌だしなー。
もちろん、勉強なんてするわけない。
「私は、映画20本見ること。
映画大好きだから、楽勝ーっ」
お?
私が好きなものといえば『イケメン』
そうだー!!
というわけで、私はわら半紙に「イケメン観察記」と書いて提出したのだ。
「ん?」
ナルの目が、留まる。
多分、「イケメン」という言葉に反応したのだ。
これ以上無いという速度で顔を上げる。艶やかな瞳が緩やかに私を捉える。
口角を上げ、目尻をやや下げる。
作り上げられたとしか思えない笑顔は、もう、完璧。
そこらのアイドルなんて顔負けの、美しい笑顔に私は思わず見入ってしまう。
変人でも、ルックスは完璧なのだから仕方が無い。
この際、彼が私の瞳に映っている自分の姿にうっとりしていることには目をつぶろうかとも思うくらいだ。
「そうか。千崎は俺のことを観察したいのか」
「違いますっ」
最後まで言葉を聞く前に、きっぱり拒否ってしまう。
ふむ、と。
長い指を丸めて拳を作ると、顎の下に持っていき、首を傾げる。
「ナッキー、何にすんの?」
友達の言葉に、うーん、と目を閉じた。
面倒なのは嫌だしなー。
もちろん、勉強なんてするわけない。
「私は、映画20本見ること。
映画大好きだから、楽勝ーっ」
お?
私が好きなものといえば『イケメン』
そうだー!!
というわけで、私はわら半紙に「イケメン観察記」と書いて提出したのだ。
「ん?」
ナルの目が、留まる。
多分、「イケメン」という言葉に反応したのだ。
これ以上無いという速度で顔を上げる。艶やかな瞳が緩やかに私を捉える。
口角を上げ、目尻をやや下げる。
作り上げられたとしか思えない笑顔は、もう、完璧。
そこらのアイドルなんて顔負けの、美しい笑顔に私は思わず見入ってしまう。
変人でも、ルックスは完璧なのだから仕方が無い。
この際、彼が私の瞳に映っている自分の姿にうっとりしていることには目をつぶろうかとも思うくらいだ。
「そうか。千崎は俺のことを観察したいのか」
「違いますっ」
最後まで言葉を聞く前に、きっぱり拒否ってしまう。
ふむ、と。
長い指を丸めて拳を作ると、顎の下に持っていき、首を傾げる。


