それから、きっぱりと顔をあげた。
「それなら、先に除霊してもらわねばならぬものがあるな。
それを見届けたら、とりあえずコイツを解放してやっても良い」
……え?
私は耳を疑った。
「分かったわ。
まず、何を除霊すればよいの?」
巫女さんは、あっさりと話を飲んだ。
え、いいんですか?
とりあえず解放って、今。
伊達さん、言いましたよね?
完璧に解放してあげなくってもいいんですか、智さんのことっ。
焦っているのは私ばかりで。
巫女さんは紅い唇で優雅に微笑んでいるばかり。
「それを調べるためにクロを放っているというのに、ちっとも報告に来ないのだ」
伊達さんは不機嫌にそう答えた。
「それなら、先に除霊してもらわねばならぬものがあるな。
それを見届けたら、とりあえずコイツを解放してやっても良い」
……え?
私は耳を疑った。
「分かったわ。
まず、何を除霊すればよいの?」
巫女さんは、あっさりと話を飲んだ。
え、いいんですか?
とりあえず解放って、今。
伊達さん、言いましたよね?
完璧に解放してあげなくってもいいんですか、智さんのことっ。
焦っているのは私ばかりで。
巫女さんは紅い唇で優雅に微笑んでいるばかり。
「それを調べるためにクロを放っているというのに、ちっとも報告に来ないのだ」
伊達さんは不機嫌にそう答えた。


