「っていうかさ、あだな決めん?」

「それ良いやん」

「本名で呼んでたらいつかバレてまう」

「そやんな」


それはウチも思っていた。
いくらコソコソ喋ってても、名前が聞こえたら誰でも反応するやろう。


「・・・トッポは?」


自分が食べているお菓子を見ながら由奈が言う。



「へ?」

「いや、背高いし。なんかぽいやん」

「いいかも。それでいこ」


ってことで、なんかあだ名はあっさり決まってしまった。
ウチらの中の、共通語。

でもこのあだ名は意外と活用されることになる。