Real進行形

帰る時間が押し迫った頃。ウチに異変がおこった。


「ん…はぁっ」


この日最後のディープキス。
頭にビビっと電流が走る。

「ほら、帰るんやろ」

「…うん」


立とうとするが、フラフラ。
涼に支えてもらいながらドアまでむかう。


(もしかして…イッた?)


初めての絶頂を体感する。
こういうもんなんやぁ…
とか、気持ち良かったしなぁとかぼ〜っと考えながら涼の後ろを追いかける。


「ちゅ〜」

「ん?」

「帰りのちゅ〜」


階段の手前で涼を引き止め、おねだりをしてみる。
なんだかこのまま帰りたくない気分やった。


「はいはい」


一瞬止まって考え、辺りを見回して近付いてくる。
唇まであとちょっとというところで…


「ちょっと待って」


ウチがストップをかけた。

「…なんやねん」

「普通のキスが良い」

「…」

「あかん?」

「えぇよ」


軽く触れるだけのキス。
なんだかウチには新鮮に感じた。