そんな会話を交わしていたのは、いつもの屋上ではなかった。 停学処分が始まる前の日の事。 いつもの帰り道、行きつけのお好み焼き屋さんで桜井さんとモダン焼きの鉄板を挟んでいた。 「もう、いいと思うよ。…はい、桜井さん。」 「あ、ありがとう」 「ねぇ、侑人。」 「え…」 初めてだった。 下の名で呼ばれるのには抵抗は無かったけれど驚いてしまう。 「やっぱり、いやだよね。」 「別に…良いけど。」 抵抗は、なかった。それに、別にどうでもよかったと言えば嘘にはならない。