小柄で可愛い人が入ってきた
また緊張 ―――――…
「はっはっ‥初めまして。中井さくらです。今日からお世話になります。ヨロシクお願いします」
「さくらさん。そんなに緊張しなくていいわよ。私は寮長の森田沙希です。貴女と同じ高校出身よ。ヨロシクね」
それから沙希さんは寮生活のことを説明してくれた
朝は5時半起床
そしてなんと近くの公園まで皆でジョギングして体操
その後 寮の掃除
自分の部屋以外は当番で掃除場所が割当てられてるらしい
掃除が済んだら身仕度をして朝御飯を食べに男子寮へ
そこから会社へ歩いて出社
いつも7時に起きていた私が5時半に起きれるのだろうか…
私が不安そうにしていると沙希さんがニコッと笑って「誰でも絶対に起きれるから大丈夫よ」って言った
本当に起きれるだろうか…
その他部屋の中を説明してもらいすぐに使う物だけ片付けた
沙希さんから制服を渡された
黒のベストとタイトスカート
ブラウスは桜の花のような淡いピンク色
靴も決まっていて5センチのヒール
うっ‥ 5センチ‥
私は背が高いからヒールのある靴は履いたことがない
大女が更に大きくなってしまう
それから沙希さんが言った
「制服は毎日ちゃんとアイロンかけて靴も毎日ちゃんと磨いてね。社長にチェックされるから」
毎日部活に明け暮れ全て母親任せだった私…本当にやっていけるのだろうか
どんどん不安になってきた



