さくらの季節



あまりにもスゴい人の波に予想通り皆とはぐれてしまった





でも新年をこうして竜二と手を繋いで歩いていることが嬉しくて





沢山の人にぶつかりながらも何とか人の波から抜けた





歩いて駅に行き、電車に乗り




二人揃って手を繋いだまま座った





「竜二今年もヨロシクね」





「こちらこそヨロシクな」





お互いに照れながら顔は真っ赤





親と別々に過ごすお正月は生まれて初めて





本当ならスゴく寂しかったはずなのに竜二のお蔭で心がぽかぽかしている