こっそり寮を抜け出したことに私の心臓はドキドキいってる




車に乗って少しホッとしている




「よっ。さくら見つからへんかったか…」




竜二がニッコリ微笑んでこっちを見てる




「うん。大丈夫。でも南が急に言うからびっくりしたよ」




「南がさくらが元気ないから気分転換に連れだしてくれって」




一生懸命笑ってたけど南と二人の時は勝手に涙が出てたから




南にはいつも心配掛けてるね




南には甘えさせてもらってばかりだね




南‥本当にありがとう



私は心の中で呟いた