「違うって...
練習量が違うだけで補欠には、
変わんねぇだろっ!」

瑠冬は、冷静に言った。


補欠だって

瑠冬は、いつも言う。

そんなの分かってる。


けど...

明らかに瑠冬よりも

「頑張れっ!」って

言われてる殊輝見てると

あたしは、いつも思うんだ。

少しでも期待されているのなら...。

殊輝は、補欠なんかじゃないって。

少なくとも...

あたしの中では、絶対に...っ!

...こんな事言ったら...

瑠冬は、馬鹿にするだろうけど...。


「けど...
殊輝は、補欠の中でも
選手の代わり引きうける
大事な人物だよ?
少なくても
瑠冬よりは、期待されてるしっ!」


「はぁ...。
お前どれだけアイツ好きなんだよ...
やっぱ恋愛とか分かんねぇ...
じゃっ!帰るから。
今日は、ごゆっくり。」


これだけ言って

瑠冬は、帰った。



「...殊輝遅いなァ~。」


あたしは、瑠冬の事より

殊輝を心配して

携帯を取り出した。

『殊輝?どしたの?』

「送信っ!」

「はぁ~。やっぱココに居たっ!」

送信しようとした瞬間に

殊輝が教室に入ってきた。