「――葉瑠…!!」
「梨緒は優しすぎるよ。
行かせなければずっと一緒にいれるのにさ…
梨緒は隠れていつも一人で泣いてる。
俺だったら――…
泣かせないよ」
「……」
「分かる??
この状況。
湊とライバルの俺にとっては、かなり有利な立場なんだけど?」
――湊とライバル?
それって……
「言ったよね?
俺、梨緒の事本気で好きなんだけど?」
「でも……
葉瑠って恋人いるんでしょう?
葉瑠の部屋に写真飾ってあるじゃん!」
「いないよ…
それは昔の写真。
アイツは―…
もういないんだ
死んだんだよ」
「え……」
"死んだ?"
葉瑠の恋人だった人が?
「梨緒……
忘れさせてくれよ?」
――パシン!!!!!
あたしは葉瑠の頬を引っ張たいた。
「葉瑠、どうかしてるよ!!
こんなの、いつもの葉瑠じゃない……
まだ好きなら無理矢理忘れようとする必要なんかないじゃん!!
好きなままでいればいいじゃん!!」
「梨緒……
ごめん、俺どうかしてた。今日は大事な日なのに…」


