玲音の手には、ネックレスが握られていた。


そう、この学園の法則。


何個目か忘れたけど…




一,告白して両思いになった時は恋人の印、プリンセスのネックレスを渡すこと。




確か、そんな法則があった…。



「“こんな”とか言ったら駄目だろ?

これからも普通でいような?変に気使わなくていいから」


ポンポンと、温かい手の平をあたしの頭に乗せる玲音。


その手から伝わる温もりが、凄く暖かかった。


まるで、玲音の心みたいに…。



「あたしね、玲音と出会えて良かった!!

これからも、ナイトとして助けてね?

ナイトは……プリンセスを守るのも役目なんだから」


あたしは一番の笑顔で言った。


それがあたしにできる精一杯の恩返しだから…。




夏の太陽がキラキラとあたし達を輝かせる。


そんな日に、あたしは告白されたんだ。


忘れられない思い出。



この学園に来ていなければ…



こんなに素敵な思い出はなかったかもしれない。


こんなに大切と思える人に出会えなかったかもしれない。



ここは…


愛を育む最高の学園。



プリンセスとナイト達の恋はまだまだ加速し続ける。



本当のLoveを求めてあたしは走り続けた。