「ズルい…
何でそんな笑顔見せるの?」


余計、寂しくなる。



それに……

“好き”が溢れちゃうじゃん―――……





「ちゃんと、話そうぜ?」



湊の瞳があまりにも真剣だったから、
あたしは聞かなきゃいけないって思った。



「分かった」



すると、目を細くして凄く優しそうに微笑み“ありがとう”と言った。




「じゃあ寒いからカフェで何か飲みながら話す?」




「うん」




そうして、カフェへ行く事になった。



「なぁ、梨緒~♪二人乗りしてこうぜ?」



あ、また悪戯っ子な顔だ。


「二人乗り!?怖いからヤ…「いいから!」



嫌だと言う前に呆気なく自転車の荷台へ乗せられていた。



「しゅっぱーつ♪
飛ばすぜ!ちゃんと捕まってろよ♪」