久しぶりに戻ってきた家。 あの家には楽しかった思い出がたくさん詰まっている。 「梨緒、ポストに入れてこい」 「……分かった!」 渡せって言われたら無理だと思ったけど、 ポストに入れるくらいなら――… 音をたてないようにひっそりとポストに忍ばせた招待状。 「来てくれるかな?」 「大丈夫。絶対に来るよ」 学園祭まであと一週間。 あたしは嬉しいのか不安なのか、 よく分からない気持ちだった…。