「じゃあ、どこに食べ行く~?せっかくだからちょっと高いとこ行かない!?あ、駅前のパスタ屋さんもいいなぁ…ってこんなこと話してる場合じゃない!!遅刻するー!!!」


「…うるせぇ」


耳をおさえながら、ドアを開けて出ていくすばる。


時間のことを思い出したあたしは、またドタバタと準備を再開。


本気で遅刻するー!



「あら、あおい。やっと起きたの~?はい、お弁当。朝ご飯は?」


「お母さん、起こしてよー!あ、お弁当ありがとう!朝ご飯いらない!てか、食べてる余裕ない!」


お弁当を受け取り、早口で答えながらチラッと時計を見る。



「何回も呼んだのよ~?「ぎゃー!もう23分!?行ってきます!!」


あたしはお母さんのマイペースな発言を無視して、風のような勢いで学校へ駆け出した。