「お兄ちゃん?」 「え?」 「スーツの人ってこの前、私を迎えに来た人でしょ?お兄ちゃんだよ。」 ……… 暫しの沈黙。 …の後にいきなり抱き締められた。 「…良かった~。 なんだよ、お前。 俺てっきり彼氏かと思ったじゃん。 俺、失恋したって思ったのに… そういうことは早く言えよなー。」 いきなりべらべら喋りだした龍に驚きながらも本音が聞けて嬉しい。 …でもここで衝撃的な事実が発覚。 「…お前が大人の男を好きだと思ったから、髪まで黒くしてピアスだって……あ…。」