お馬鹿恋愛





―――そして、馬鹿な私が教室に着いて気づいたこと。



………龍、同じクラスじゃん…。



諦めて席についてため息をついた時だった。




「……なんで逃げてんだよ。」



再び龍に声をかけられた。



覚悟を決めて振り向いた瞬間、絶句した。



「な…なにその格好!?」



髪が黒い!!


ついでにピアスもない!!



なんで!?



「あ、あぁ…。ちょっとイメチェン?」


自分の髪に触れながら苦笑い。



「なんでいきなり…。」



「……まぁ、いろいろあったんだよ…。」