お馬鹿恋愛





お兄ちゃんは車は目立つからって言う理由で校門の前で立っていた。



だけどスーツ姿のせいで結構目立つ。



しかもその周りには女子の軍団が



¨お名前はー?¨とか
¨メアド教えてー¨とか言っている。



……妹の私が言うのもなんだけどお兄ちゃんは結構カッコいい。



黒の髪にスーツをびしっと着こなして、まさに大人の男って感じ。



……まぁ、そんな事はどうでも良いさ。


なにより……


行きにくい!!!


こっちに気づけーと目で念力を送る。



「…あ。」



こっちみたー!!!


私すごっ!!!


女子の間をかき分けてこっちにくる。



「遅い。」



「ゔ…ごめん…。」


やっぱり気づかなくてよかったよ…。




これでも急いで来たのにな…。



「行くよー。」




私の腕を引いて校門をでる。



女子の視線がいたい…。



兄妹なのにー!!!