「……さくちゃん?」


声がして振り返ると、エプロン姿で両手にごみ袋を持っているさくちゃんが後ろに立っていた。



「何してんの?こんな遅くまで。。」


明らか不機嫌なさくちゃんはあたしの横にいつの間にか立っていた信に顔を向けた。


「いや、違うの!今日後輩に誘われて…その…ちょっとっ」


「後輩?ふーん…。んで?彼は??」


信に笑みを向け、またあたしに顔を戻すと睨むようにあたしを見下ろした。


「…彼は、今日あの…合コンで知り合って、それでちょっといろいろあって家まで送ってもらってたの。」

なるべくさくちゃんと目を合わせずに下を向いてると

「へー合コンねぇ…。こっちはお前がいないおかげで家事を全部やるハメになったのに…君は合コン?随分呑気なことを…」


「…すみません…」