「……えっちゃん?」 目の前には あの頃と変わらない彼の姿。 …唯一変わったことと言えば髪色くらい。 「……なんでいるの?」 震えた声であたしはひなを見上げた。 「…このみに話したいことがあったから。」 ひなは力なく笑うとさくちゃんに顔を向けた。 「ごめん、少しこのみと話さしてくれない?」 「あ、あぁ…」 さくちゃんはそう言って頷くと部屋を出ていった。 バタンッ と同時に シーン―… と静まる部屋の中。