ドンッ!! 「あっすみません!」 俺は下に向けてた顔を上げた。 「あぁ。こちらこそすみません…」 俺よりも身長のデかい男は優しく微笑むと俺が来た道の方へ歩いて行った。 その男はぶつかった衝撃でなのか被っていた黒いパーカーのフードが取れていた。 そのフードの中から現れた赤い髪にフワッと香る甘いシャンプーの香り。 男の俺でもドキッとしてしまった。 俺は、はっと我に返りまた歩き出した。 …でも、なんか頭に引っ掛かる… あの顔… なんかどっかで見たことあるような―…… 気のせいか??