中学までのダッサィ咲羅には

もうバィバィする!

恋をするために・・・//

ストレートのガリ勉ロングからクルクルロング。

くるぶしまであったロンスカを膝上10センチ。

左0.03 右0.02 のめちゃくちゃ悪い視力は

黒ぶちからコンタクトでカバー!

くるりと上にあげたまつ毛。

恋愛初心者のうえ、女度は最低最悪。

『モテ顔なのにどうしてモテない?』

何十回も聞かれた台詞。

そんな過去にはさようなら。

中学時代の同級生が誰もいきそうのないところを

チェックして、

やっと見つけた。この

雄飛学園【ユウヒガクエン】。

私の恋。いやいや、愛の物語が始まるかもしれませんッ!

「なぁにッそのみじッかいスカードォッ?!」

「へへッ・・・//」

「かあィィよー笑」

「あんがとっ優希ねぇー♥」

そう。

私には優希ねぇー【ユキネェー】という自慢の姉がいる。

優希ねぇーは高3で、毎日のようにプロポーズされるんだって。

この前なんか、大学4年生の人とお食事してたんだよォ?

しかも、雄飛学園ではトップの次の成績を誇っている。

「うんわぁー広ッ!」

「そーかなぁー・・・?」

優希ねぇーは不思議そうだけど・・・//

門は中学の時の4倍くらい大きいし、

校舎までの道のりは200メートルくらい?!

校舎はなんていうかぁ…お嬢様けぇー??

制服はベージュのジャケットに、赤いスカート、ピンクと黄のリボン。

「じゃぁーあたしあっちの校舎だから。咲羅、ファイトー!」

そう言いながら手を振って西校舎に走ってった。

「うしッ!」

緊張するな・・・・

もう教室の前だし...//

ガラッ―――――――――――――――――――――――――――――――

「はょぉー...」

しぃーん―――――――――――――――――――――――――――――

あれぇ・・・なんかまずィこと言っちゃったかな・・・?