さよならとその向こう側

・・・・・・私なんか、まずい事言ったかな?

不安になって敦を見るといつもと変わらない表情。


「今の新しいバイトの子なんだけど、かわいいだろ?まだ19歳なんだぜ?」

そう言いながら私を見下したような眼で見てくる。

むかつくんだけど・・・・・。

確かにあの子に比べれば私はもうおばさん?かもしれないけどさ、自分だって同じ年なんだからおじさんじゃん!!

って思ったんだけど、口の中いっぱいにチキンカツが入ってて上手くしゃべれないから諦めた。


この際敦は無視して、早く食べてお店に戻ってあげなくちゃ。

目も合わせずパクパク食べ続けていると、思いも寄らない話題が出てきた。




「・・・・・・綾、一目惚れした助教授と、あれからどうにかなった?」