さよならとその向こう側

神田?



その名前を聞いた途端、頭が割れる様に痛くなった。

堪らず頭を抑える。


でも、体中がドクンドクンいって血液が逆流しているみたいだった。


脂汗が沢山でて、頭痛だけでなくクラクラしてくる。


「大丈夫ですか!?」


さっきまでとは違う、少し取り乱した様子の先生は、慌てて私の脈拍を計り出す。


「綾!どうしたの?」

「綾!大丈夫か!?」


父とお母さんの声も、耳がキンキンしているせいで、とても遠くに聞こえる。