さよならとその向こう側

目に映るのは真っ白な天井と真っ白な壁。

痛む首を動かして横を向くと、すぐ隣に窓。

外の景色はぼんやりしてまだ良く見えない。



「・・・いっ、たい・・・。」


反対側を向こうとしたら、激痛が走る。

思わず痛む首を手で押さえようとして、気が付いた。


首の廻りを何かで覆われていて、手にも包帯が巻かれていた。




「・・・何・・・これ・・・」

じっと自分の手を見つめながら考える。



・・・・・・どうして体中が痛いの?

・・・・・・どうして包帯なんか巻かれているの?