「――それでね、これを預かってたの。」


そう言って、叔母さんは一通の手紙をよこした。


「おばあちゃんから?」


「そうよ。自分が亡くなったら彩夏に渡して欲しいって。…読んであげてね?」




それだけ言うと、叔母さんは部屋を出て行った。