さよならとその向こう側

街は、プレゼントを抱え楽しそうに歩く家族連れや、手を繋いだり、腕を絡ませたり、嬉しそうに歩く恋人達ばかりだった。



もう、嫌だった。


寂しさに堪えられ無かった。


自分だけが世界中から取り残された様な、何ともいえない孤独感。


なんとかして、この幸せな日から、今この時間から、逃げ出したかった。





そんな思いで一杯で、ひたすら歩き続けた。





だから。


自分でも気づかなかった。