さよならとその向こう側

気が付くと、空はもう真っ暗だった。


どれだけ歩いていたのか、自分でもわからない。

ただ、どこに行ってもクリスマスソングが流れ、路上では、サンタクロースの格好をした人がクリスマスケーキを売っていた。


辺りが暗くなってからは、イルミネーションが輝き出した。


綺麗なのに、私には一緒に見る相手がいない。




寂しくて、やりきれない気持ちで一杯になる。