さよならとその向こう側

そんな風に思い悩んでいたのは、どれ位の時間だったのだろう。


きっと10分も経っていなかったはず。






〜〜♪


静まりかえった部屋に、携帯の着信が鳴り響いた。


実!?


実からだと信じて疑わなかった私は、急いで通話ボタンを押した。


「もしもし、実?」


良かった。

避けられてるなんて、やっぱり私の勘違いで、忙しくて電話に出れなかったんだ。

だから、折り返し電話をくれたんだ。

そんな思いで一杯だった。