さよならとその向こう側

聞きたくない何かを言われる気がした。

恐かった。

でも、今一緒にいるであろう女性の事、このままには出来ないから。



「わかりました、待ってます。」


そう返事をした。


「では、車で迎えに行きます。夜も遅いのでご自宅の前ではご迷惑でしょうから、どこか別の場所で聞いて下さい。」



「はい。」





そうして電話を切った。