「木嶋がゆきちゃんに告白したらしいぞー!」


「…はぁ?…それだけ?」

俺は義樹の発した言葉に呆れたように言った。

勿論本人に至っては大真面目な顔をして言っている。義樹はマドンナのゆきちゃんの事が好きだからだ。


「それだけじゃねぇーだろ!なぁなぁ…どうしょう雄、俺とゆきちゃんは結ばれないのか?」


義樹は依然として真面目な顔をしている。


「…教えてくれたっていいだろー、な?雄ー!!」


俺の両肩を勢い良く揺さぶりながら義樹はまさに必死な声で言った。


この光景をクラスに居た殆どが見たのは言うまでも無い。