『東子・・・』

「・・何?」

あたしのドキドキは止まるどころか加速度を上げてハルに聞こえるくらい大きくなってる。


『目ん中にまつげ入ってる。』
はい?
今なんと?

あたしがぽかんとしているとハルはあたしの顔に手を伸ばした。

「ちょっと!!」

あたしはその手を払いのけた。


『なんだよ・・・人が親切に』「いいってば!!!」

「あたし、トイレ行ってくる。」


そう言ってあたしは走っていった。


ハルのばか〜!!!

と口から出そうだったけど何故か言えなかった。



あたしだけ期待して
ドキドキして・・・・

ばかなのはあたしの方だよ・・・