竹田くんとすれ違ったとき、竹田くんの手が私の腰に触れたような感じがした。





--ガシッ




気付かないふりをしていると、陸が竹田くんの腕を掴んだ。




「この手、今すぐ洗え。」



「え…、あんた誰?」


「俺の女に触れていいのは俺だけ。
他のヤツは、絶対触れさせねぇ。」




「チッ。」




陸の睨み顔に負けたのか、そばにあった水道で手を洗い、帰って行った。





「陸、ありがと。」



「ん。」





あたしは、陸に助けられてばっかだね。