わんわん泣いたあと、私は携帯を閉じるのも忘れ、眠っていた。 そして、とうとうこの日がやってきた。 陸が留学宣言してから、高速早送りのように、時間が過ぎていった。 朝、空港まで見送りに行くのをためらった。 だって、空港へ行ったら 行ってしまったら…… 泣いてしまうかもしれないから。