だけどさ…… いいじゃん。 少しくらい、陸に花もたせてやっても。 「ウソつけ。」 「へっ?」 陸の、唇。 何回も、触れたことあるから、すぐにわかる。 「陸…?」 離れてから、陸が少し照れくさそうに、私と色違いのラッピング袋を差し出した。 「これ、私に?」 「……-。」 陸は、黙って頷くだけ。